11品のリスト付き:新築引き渡しの持ち物と引き渡し後の傷対応

新築物件の引き渡し日に準備すべき持ち物11選

いよいよ待ちに待ったマイホームの引き渡し。
当日は、鍵の受け取りだけでなく、重要な書類の手続きや設備の最終確認など、やるべきことが盛りだくさんです。
スムーズに手続きを進めるためにも、事前にしっかりと持ち物を準備しておきましょう。

ここでは、引き渡し当日の流れや、絶対に忘れてはいけない必需品、あると便利なアイテムについて解説します。

新築の引き渡し当日の流れと所要時間を把握しましょう

引き渡し当日は、単に鍵を受け取るだけの日ではありません。
一般的には、ハウスメーカーや工務店の担当者、場合によっては司法書士の方なども同席し、事務手続きと現場確認を行います。
所要時間はケースバイケースですが、おおよそ1時間から2時間程度を見ておくと良いでしょう。

当日の主な流れは以下のようになります。

  • 重要書類への署名・捺印
    所有権移転登記などの法的な手続きや、工事完了確認書へのサインを行います。これには実印が必要になるケースが多いですね。
  • 残代金の精算と確認
    追加工事費や登記費用などの精算が必要な場合、その確認を行います。事前に振り込みを済ませていることが多いですが、当日に現金での清算が発生することもあります。
  • 設備の取り扱い説明
    キッチンや給湯器、24時間換気システムなどの使用方法やメンテナンス方法について、担当者やメーカーから説明を受けます。一度にたくさんの説明を受けるので、メモを取ったり録音したりするのがおすすめです。
  • 鍵の引き渡し
    工事用キーから本キーへの切り替えを行います。この瞬間、名実ともに建物があなたのものになります。

当日は事務的な手続きと現場での確認作業が入り混じるため、思った以上に慌ただしくなります。
あらかじめ流れを把握しておくと、心に余裕を持って臨めますよ。

引き渡し前に流れを確認!

より詳細な引き渡しまでのスケジュールや、登記に関する流れについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
全体の流れを再確認したい方はぜひ参考にしてみてください。

新築の引き渡しに必要な持ち物チェックリスト

当日になって「あれがない!」と慌てないために、持ち物リストを作成しました。
大きく分けて「手続きに必要なもの」と「現場確認であると便利なもの」の2つがあります。

まずは、これがないと手続きが進まない必須アイテムです。

アイテム名 用途・備考
実印 登記手続きなどで使用します。認印で良い場合もありますが、実印を持参するのが無難です。
身分証明書 運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認のために必要です。
筆記用具 ボールペンなど。書類への記入に使います。
通帳・銀行印 最終金の精算確認が必要な場合に備えて持っておきましょう。
現金 追加工事費の精算や、司法書士への手付金などが必要な場合があります。事前に担当者に確認しておきましょう。
大きめのバッグ 建築確認済証や検査済証、設備の取扱説明書など、分厚い書類を大量に受け取ります。マチのある丈夫な袋が必要です。

次に、現場確認や記録のためにあると便利な推奨アイテムです。

アイテム名 用途・備考
スマートフォン・カメラ 引き渡し時の状態を記録したり、傷を見つけた際の証拠写真を撮るために必須です。家具配置の検討用にコンセント位置などを撮影しておくのも良いですね。
メジャー カーテンや家具のサイズを最終確認するのに使います。
図面・仕様書 コンセントの位置や、内覧会で指摘した箇所が直っているかを確認する際に役立ちます。
スリッパ 引越し前で床が汚れないようにするためですが、業者が用意してくれていることも多いです。念のため持参すると安心です。
認印 設備機器の説明書受領印などで使う場合があります。

【新居の鍵について】
現在お持ちの新居の鍵(工事中に借りていた鍵など)がある場合は、返却を求められることがありますので、忘れずに持参しましょう。

新築の引き渡しで渡す手土産の相場と相手

引き渡し当日、これまでお世話になった担当営業や現場監督へのお礼として、手土産を用意すべきか迷う方も多いですよね。
結論から言うと、これは必須ではありません。
しかし、今後のメンテナンスなどで長い付き合いになることも考慮して、感謝の気持ちとして渡す方は非常に多いです。

渡す相手としては、主に当日に同席する「担当営業」「現場監督(工事担当者)」が一般的です。
設計担当やインテリアコーディネーターが来る場合もありますので、事前に誰が来るか確認しておくと良いでしょう。

相場としては、3,000円〜5,000円程度の菓子折りが一般的です。
あまり高価なものはかえって気を遣わせてしまうので、相手が持ち帰りやすく、日持ちするお菓子などが喜ばれます。

手土産選びのヒント

手土産の選び方や渡すタイミングについては、打ち合わせ時のマナーに関する記事も参考になります。
基本的な考え方は同じですので、ぜひご覧ください。

新築の引き渡しにおける謝礼や心付けの有無

手土産とは別に、現金の謝礼(心付け)が必要かどうかも気になるところですが、こちらも基本的には不要です。
最近のハウスメーカーや工務店では、コンプライアンスの観点から現金の受け取りを禁止しているところも増えています。

もしどうしても感謝の気持ちを特別な形で伝えたい場合は、現金ではなく「商品券」や「ビール券」などを手土産と一緒に渡すという方法もありますが、無理にする必要は全くありません。
笑顔で「ありがとうございました、これからもよろしくお願いします」と伝えることが、何よりのお礼になるはずです。

新築物件の引き渡し後に発見した傷の対応

念願の新居での生活がスタートしたものの、ふとした瞬間に床や壁の傷を見つけてしまい、ショックを受ける…というのは、実はよくある話です。
「これって直してもらえるの?」「こちらが費用を負担しなきゃいけないの?」と不安になりますよね。

ここでは、引き渡し後に傷を見つけた場合の対応や、費用負担の境界線について解説します。

傷を見つけた時に行うべき対応

引き渡し後に傷を見つけた場合、最も重要なのは「いつ見つけたかを明確にすること」「すぐに連絡すること」です。

対応は大きく分けて「引越し前」と「引越し後(入居後)」で分かれます。

1. 引き渡し後・引越し前に見つけた場合

このタイミングであれば、無償で修理してもらえる可能性が高いです。
なぜなら、まだ家財道具を搬入していないため、「施主(あなた)がつけた傷ではない」ということを証明しやすいからです。

【必要なアクション】

  • 発見したらすぐにスマホで撮影する(日付入りが望ましい)。
  • すぐに担当営業へ連絡する。
  • 荷物を搬入する前に連絡することが最重要です。

2. 引越し後(入居後)に見つけた場合

残念ながら、原則として無償修理は難しく、有償になるケースが多いです。
引越し業者の作業中や、施主自身の生活の中でついた傷(生活傷)との区別がつかないためです。

新築の傷に対する許容範囲の考え方

新築とはいえ、職人さんが手作業で作るものなので、微細な傷一つない完璧な状態というのは現実的には難しい部分もあります。
神経質になりすぎて、「ここも、あそこも!」と指摘し続けると、関係性がギクシャクしてしまうことも。
どこまでを「許容範囲」とするかは難しい問題です。

一般的には、以下のような基準で考えると良いかもしれません。

  • 立った状態で普通に見える傷か?
    這いつくばって光の加減で見えるような微細な傷は、生活していればすぐに付くレベルですので、許容範囲とされることが多いです。
  • 機能に支障があるか?
    建具が擦れて閉まりにくい、などの機能的な不具合は、傷の大小に関わらず補修対象です。
  • 明らかに施工ミスによるものか?
    高い位置の壁紙の剥がれや、道具をぶつけたような深い凹みなどは、入居後であっても交渉の余地があります。

【内覧会と引き渡しの違い】

多くの施主さんは「引き渡し日」に家の隅々までチェックできると思いがちですが、当日は設備説明や事務手続きで忙しく、ゆっくり傷チェックをする時間はほとんどありません。
傷のチェックは内覧会(施主検査)で完了させておくこと、つまり「引き渡し当日は最終確認のみ」というスタンスでいることが重要です。

新築の引き渡し後の傷はいつまで無償か

先ほど触れたように、目に見える傷(表面的な傷)に関しては、「引き渡しまで(または引越し前まで)」が無償対応の原則的な期限です。

ただし、例外的に無償になる可能性があるケースもあります。

  • 内覧会で指摘していたのに直っていなかった箇所
    これは施工側のミスですので、当然無償対応です。
  • 明らかに最初からあったと思われる深い傷
    目立ちにくい場所などで、生活傷とは考えにくいものは交渉次第で対応してもらえることがあります。

新築の2年点検とクロスの保証について

「クロスの隙間」や「コーキングの切れ」については、傷とは少し扱いが異なります。
木造住宅の場合、木材の伸縮により必ず発生するもので、「傷」ではなく「生理現象」のように扱われます。

そのため、引き渡し直後に多少の隙間があっても、緊急性がなければ「1年点検」や「2年点検」でまとめて補修するのが一般的です。
多くのハウスメーカーでは、クロスの保証期間を2年程度に設定しており、その期間内であれば伸縮による隙間埋めなどは無償で対応してくれることが多いです。

担当者に連絡する際も、「今すぐ来てほしい!」と伝えるよりは、「次回の点検の時にまとめて直してもらえますか?」と提案すると、相手も動きやすく、スムーズな対応が期待できます。

新築物件の傷を記録に残す時のポイント

補修を依頼する際、口頭で「リビングの床に傷がある」と伝えるだけでは不十分です。
「クレーマーだと思われたくない」という心理もあるかと思いますが、事実を淡々と伝えることが大切です。

上手な伝え方のポイントは以下の通りです。

【証拠写真の撮り方と伝え方】

  • 感情的にならない
    「傷があったぞ!」と怒るのではなく、「気づかなかったのですが、ここに傷がありました」と事実を報告しましょう。
  • 写真は「寄り」と「引き」の2枚撮る
    傷のアップ(定規や硬貨を添えて大きさがわかるように)と、部屋のどこにあるかがわかる「引き」の写真をセットで送りましょう。
  • マスキングテープを活用
    傷の箇所にマスキングテープを貼って撮影すると、補修に来た業者さんも場所がすぐにわかります。

最後に

新築の引き渡しは、長い家づくり期間のゴールであり、新しい生活のスタート地点です。
持ち物の準備を万全にして、当日の事務手続きをスムーズに終えられれば、気持ちよく新生活を始められます。

また、引き渡し後の傷については、どうしても「見つけたらショック」なものですが、対応のルールやマナーを知っておくことで、無用なトラブルやストレスを避けることができます。
完璧な家はありませんが、何かあった時に誠実に対応してくれる関係性をメーカーと築いておくことが、長く快適に住まうための一番の秘訣です。

この記事が、あなたの晴れやかな引き渡し日の一助となれば幸いです。

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