注文住宅の総額を左右するオプションの平均額。契約後の費用追加を防ぐチェックリスト

注文住宅の見積もりを見て、「標準仕様だけだとちょっと物足りないかも…」と感じることってありますよね。そんな時、気になるのがみんながどれくらいオプションを追加しているのかという平均額ではないでしょうか。そして何より心配なのが、契約した後に想定外の追加費用が発生して予算オーバーしてしまうこと。この記事では、注文住宅のオプション費用の平均相場や人気のオプション、そして契約後に発生しがちな追加費用の原因と対策について、詳しく解説していきます。予算内で理想の家を建てるためのヒントになれば嬉しいです。

注文住宅オプション費用の平均相場と目安

注文住宅を建てる際、多くの人が標準仕様に加えてオプションを追加します。では、一般的にどれくらいの費用がオプションにかけられているのでしょうか。ここでは、オプション費用の平均的な総額と、住宅メーカーの価格帯による傾向について見ていきましょう。

注文住宅のオプション平均費用総額

注文住宅におけるオプション費用の平均総額は、一般的に100万円から300万円程度と言われることが多いです。これはあくまで目安ですが、全体の建築費用の約5%から10%程度をオプション費用として見込んでおくと、資金計画が立てやすくなるかもしれません。

もちろん、これは平均値なので、こだわりの強い方であれば500万円以上かけるケースもありますし、逆に標準仕様で十分満足して数十万円で済むケースもあります。「平均だから自分たちもこれくらい」と安易に考えず、自分たちの要望に基づいた見積もりを取ることが大切です。

ローコスト住宅と一般的なハウスメーカーの平均

依頼する住宅会社によっても、オプション費用の傾向は変わってきます。ローコスト住宅の場合、標準仕様がシンプルに設定されていることが多いため、必要な機能を追加していくと、結果的にオプション費用が150万円から250万円程度になるケースも珍しくありません。

一方、一般的なハウスメーカーでは、標準仕様で一定のグレードが確保されていることが多いです。それでも、デザイン性や高機能な設備などにこだわり始めると、オプション費用が150万円から300万円程度になることはよくある話です。

高級注文住宅と設計事務所のオプション費用

高級注文住宅や設計事務所に依頼する場合は、そもそも「標準仕様」という概念が薄いことがあります。全ての仕様をゼロから決めていくスタイルなので、「オプションを追加する」というよりは、「仕様を決定する中で価格が変動していく」という感覚に近いかもしれません。そのため、こだわり次第で費用は青天井になりやすく、数百万円単位で変動することも珍しくありません。予算管理がより重要になってきます。

人気オプションと費用の相場目安

多くの人が採用する人気のオプションには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、キッチンや浴室、トイレなどの設備を中心に、人気のオプションとその費用の相場目安を紹介します。

カテゴリ 人気オプション項目 費用相場(目安) 備考
キッチン 食器洗い乾燥機(深型への変更含む) 10万〜20万円 標準で浅型が付いている場合もある。海外製はさらに高額。
カップボード(食器棚)の造作・設置 20万〜50万円 サイズや面材のグレードによって大きく変動。
タッチレス水栓(センサー水栓) 3万〜8万円 利便性が高く人気。電源工事が必要な場合も。
浴室・洗面 浴室暖房乾燥機 5万〜15万円 電気式とガス式で費用やランニングコストが異なる。
洗面化粧台のグレードアップ(幅広、造作など) 10万〜30万円 標準の75cm幅から90cm以上への変更や、タイル貼りなどの造作。
トイレ タンクレストイレへの変更 5万〜15万円 手洗い器の別途設置が必要になる場合、追加で10万〜20万円程度かかる。
内装・建具 床材のグレードアップ(無垢床、挽板など) 1坪あたり1万〜5万円UP 施工面積によって総額が大きく変わる。樹種によっても異なる。
壁紙(クロス)のアクセント貼り 1箇所数千円〜数万円 比較的手軽に部屋の雰囲気を変えられるため人気。
室内ドアの変更(ハイドア、デザイン変更) 1箇所数万円〜 標準のドアからの差額が発生。
電気・照明 コンセントの増設 1箇所3千円〜1万円 後から増設するのは大変なため、多めに計画する人が多い。
ダウンライトの増設・調光機能追加 1灯数千円〜数万円 照明計画全体で数十万円単位の追加になることも珍しくない。
その他 玄関ドアのスマートキー(電子錠) 5万〜10万円 利便性と防犯性で人気。
室内物干し設備の設置(ホスクリーンなど) 1箇所1万〜3万円 共働き世帯を中心に必須アイテムとなっている。
ニッチ(壁のくぼみ収納)の造作 1箇所1万〜5万円 スイッチニッチやリモコンニッチなどが人気。サイズや施工手間による。

キッチンのおすすめオプションと費用

キッチンは毎日使う場所だからこそ、こだわりたいポイントですよね。人気のオプションとしては、食器洗い乾燥機(特に深型)や、収納力抜群のカップボード(食器棚)、手をかざすだけで水が出るタッチレス水栓などが挙げられます。費用は、食洗機が10万〜20万円、カップボードが20万〜50万円、タッチレス水栓が3万〜8万円程度が目安です。

浴室・洗面の人気オプションと相場

浴室では、雨の日の洗濯物干しにも便利な浴室暖房乾燥機が人気です。費用は5万〜15万円程度。洗面所では、標準よりも幅の広い洗面化粧台や、おしゃれな造作洗面台への変更が人気で、こちらは10万〜30万円程度の追加費用がかかることが多いです。

トイレのおすすめオプション費用

トイレは、すっきりとしたデザインのタンクレストイレが人気です。タンクレストイレへの変更自体は5万〜15万円程度ですが、別途手洗い器を設置する必要がある場合、追加で10万〜20万円程度かかることもあります。

内装・建具のオプション費用相場

部屋の雰囲気を大きく左右する内装や建具。床材を無垢床や挽板などにグレードアップすると、1坪あたり1万〜5万円程度の追加費用がかかります。壁紙の一部を変えるアクセントクロスは比較的手軽で、1箇所数千円〜数万円程度。室内ドアを天井まであるハイドアに変更したり、デザイン性の高いものに変えたりする場合は、1箇所につき数万円からの追加費用が目安です。

電気・照明のオプション追加費用

コンセントや照明は、後から変更するのが大変なので、最初によく検討しておきたいポイントです。コンセントの増設は1箇所3千円〜1万円程度ですが、数が増えるとそれなりの金額になります。ダウンライトの増設や調光機能の追加も人気ですが、照明計画全体で見ると数十万円単位の追加になることも珍しくありません。

その他の人気オプションと費用相場

その他にも、鍵の開け閉めが便利な玄関ドアのスマートキー(5万〜10万円程度)、室内に洗濯物を干せるホスクリーンなどの室内物干し設備(1箇所1万〜3万円程度)、壁のくぼみを利用したニッチ収納(1箇所1万〜5万円程度)などが人気です。

注文住宅の契約後に発生する追加費用

注文住宅の契約(請負契約)を結んだ後でも、実は追加費用が発生することはよくあります。契約時の見積もりが最終決定ではないことを知っておくことが重要です。ここでは、契約後に発生しやすい追加費用の主な原因について解説します。

詳細仕様決定によるオプション追加

契約時には「標準仕様」で計算していた設備や建材も、いざショールームで実物を見ると、より良い機能やデザインのものに変更したくなるものです。例えば、キッチンの扉の色を変更したり、お風呂の浴槽をグレードアップしたり、床材の種類を変えたり…。こうした詳細仕様の決定に伴うグレードアップが、契約後の追加費用の大きな原因となります。

図面確定後の変更工事費用

間取りが確定した後になって、「やっぱりここに収納が欲しい」「窓の位置を変えたい」「コンセントを増やしたい」といった要望が出てくることもあります。こうした図面確定後の変更は「変更工事」となり、追加費用が発生します。特に、構造に関わる部分の変更や、電気配線の変更などは、比較的高額になる傾向があります。

地盤調査と改良工事の追加費用

土地の強さを調べる地盤調査は、原則として建物の配置が決まってから行います。そのため、契約前に地盤調査を行っていない場合、契約後に調査結果が出て、地盤改良工事が必要になることがあります。改良工事の費用は、地盤の状態によって数十万円から数百万円単位になることもあり、最も大きな予算オーバーリスクの一つと言えます。

外構工事費用の変動リスク

家の周りの駐車場やフェンス、アプローチなどの外構工事。本体契約時には概算で予算取りしかしておらず、詳細なプランが決まっていないことが多いです。いざ具体的なプランを検討し始めると、要望が膨らみ、概算予算を大幅に超えてしまうケースが後を絶ちません。数十万円〜百万円以上の追加になることも珍しくありません。

カーテン・照明・エアコンなどの付帯設備

カーテンや照明器具、エアコンなどの付帯設備は、本体工事費に含まれていないケースが多いです。契約時には標準仕様に含まれているか、あるいは別途予算取りされているかを確認しておく必要がありますが、いざ選ぶ段階になると、デザインや機能にこだわって予算オーバーしてしまうということがあります。

諸費用・登記費用の精算と変動

契約時に概算で計上されていた登記費用やローン関連費用などの諸費用も、最終的な金額確定時に変動する場合があります。増えることもあれば減ることもありますが、資金計画に影響を与える可能性があるので注意が必要です。

契約後の追加費用を防ぐ予算管理のポイント

契約後の予期せぬ追加費用を防ぎ、予算内で満足できる家を建てるためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、予算管理のポイントをいくつか紹介します。

標準仕様とオプションの範囲を把握

まず大切なのは、依頼する住宅会社の「標準仕様」の範囲を正確に把握することです。何が標準で含まれていて、何がオプション扱いになるのかを、契約前の早い段階でリスト化して確認しておきましょう。モデルハウスはオプションだらけであることが多いので、そのまま標準だと思い込まないように注意が必要です。
標準仕様の確認は、カタログや仕様書だけでなく、担当者に一つひとつ確認するのが確実といえます。

契約前に可能な限り仕様を確定

キッチン、お風呂、洗面台などの主要な設備は、契約前にショールームで実物を見て、品番まで指定した詳細な見積もりを取るのが理想です。「後で決めればいい」と先延ばしにしていると、それが追加費用の温床になりかねません。可能な限り契約前に仕様を確定させることで、予算オーバーのリスクを減らすことができます。

地盤調査は契約前に実施する

すでに土地を購入済みの場合は、可能な限り契約前に地盤調査を実施し、地盤改良工事が必要かどうかの目安を把握しておきましょう。契約前の調査が難しい場合でも、近隣のデータなどからある程度の予測は立てられるはずです。予算には余裕を持って、多めに改良工事費を見込んでおくのが賢明です。

外構・照明・カーテン費用も見積もる

本体工事とは別に、外構、照明、カーテンなどの付帯費用も、早めに詳細な見積もりを取るようにしましょう。「別途工事」や安すぎる「予算取り」を鵜呑みにせず、自分たちの要望を盛り込んだ現実的な金額を総額予算に組み込んでおくことが大切です。

予算に予備費を設けておく

どんなに綿密に計画しても、家づくりでは契約後に細かな変更が発生するものです。そこで、総予算の5%〜10%程度を「予備費」として確保しておくことをおすすめします。予備費があれば、万が一追加費用が発生しても、慌てずに対応することができます。

オプションの優先順位を決める

あれもこれもとオプションを追加していくと、あっという間に予算オーバーしてしまいます。そこで、自分たちが家に求めるものを整理し、オプションの優先順位を決めておきましょう。「絶対に欲しいもの」「あれば嬉しいもの」「我慢できるもの」に分けておくと、予算調整が必要になった時に判断しやすくなります。構造に関わるものや壁内配線が必要なものなど、後付けが難しい設備を優先するのも一つの考え方です。

注文住宅オプション平均費用と契約後追加費用のまとめ

注文住宅のオプション費用の平均は100万円〜300万円程度が目安ですが、これはあくまで平均値。自分たちの要望に合わせて予算配分を考えることが大切です。また、契約後にも詳細仕様の決定や変更工事などで追加費用が発生するリスクがあることを忘れてはいけません。標準仕様の把握、契約前の仕様確定、予備費の確保など、しっかりとした予算管理を行うことで、予算オーバーを防ぎ、理想のマイホームを実現しましょう。

※記事内で紹介した費用はあくまで一般的な目安であり、依頼する住宅会社や地域、商品によって異なります。正確な金額は、各社の見積もりでご確認ください。

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